はじめに
今回業務で開発環境を作る際に共有できるノウハウが存在しないチームだったので、展開できる方法を検討し、Dockerが最適だと判断し個人で勉強しチームに展開まで行いました。
この通りやれば環境を再現してローカルで使える!というところまで、まとめたので時間がある限りブログに残そうかと思っています。
今回は第六回目です。
前回Laravelの表示確認ができたので、次はLaravelのDB設定、確認を行います。
過去の手順は前回の記事を参考にしてみてください。
【Docker】#1 はじめに+Dockerとは+Docker Desktopインストール
【Docker】#2 ローカル(ホスト)に作業フォルダを作成
【Docker】#3 Dockerfile+docker-compose.yml+各設定ファイルの設置
【Docker】#4 Laravelをコマンドでインストール
【Docker】#5 dockerでコンテナ(機能)を起動+Laravel表示確認
作成する環境は以下の通りです。
- windows pc
- php 8.0.23
- composer 2.4.1
- nginx 1.22.0
- MySQL 8.0.30
- Laravel 6.20.44
- phpMyAdmin最新
参考にした教材は以下です。
こちらがなかったらここまで実現できなかったと思います。
ありがとうございます。
なお、私自身はインフラ専門家ではないので、インフラの各種機能の設定値は深堀していません。
本気で事業で使う場合はインフラの専門家の方にDockerファイルを作成+本番環境での運用を想定してもらい、それを作業者は起動、運用するだけ、という風にするのが理想だと思います。
用語
先によく出てくる用語だけ記載しておきます。
作業中にわからなくなったら見てください。
ホストOS | 作業側のパソコン。ローカルともいう |
---|---|
Dockerfile | イメージをビルドで作るためのDockerの設定ファイル |
イメージ | コンテナを作成するためにDockerfileからビルドで作成されたもの。 Dockerhubで配布されている公式のイメージもある。 |
ビルド | Dockerfileからイメージを作成する事 |
コンテナ | イメージから作成された各機能のこと。 サービスとも呼ばれる。 このコンテナの集まりで環境が構築される |
docker-compose | 複数のコンテナを一気に作成したりできる一元管理機能。 Dockerを使う場合実質必須になります。 |
docker-compose.yml | 複数のコンテナを一気に作成、起動したりできるdocker-composeの一元管理ファイル。 docker-composeをインストールしてdocker-compose.ymlを作成してdocker composeコマンドで実行して利用します。 |
現在の作業フォルダ
前回までに作成した以下のフォルダが作業ディレクトリになります。
参考までに記載しておきます。
nginx_mysql_laravel/ TOPフォルダ。名前はコンテナ起動前(環境構築前)なら自由に変更可能
├── laravel Laravelのソースコードが置かれるフォルダ=実作業フォルダ
├── docker dockerの設定ファイルや環境設定ファイルを置くフォルダ。
│ ここの配下のフォルダ名を変える場合、
│ Dockerfileとかdocker-compose.ymlでパスの修正が必要です
│ ├── php phpコンテナ(phpの環境構築設定ファイル)
│ │ ├── Dockerfile phpのDockerfile
│ │ └── php.ini php設定ファイル環境立ち上げるときにコンテナにコピーされます
│ ├── mysql MySQLコンテナ(MySQLの環境構築設定ファイル)
│ │ ├── Dockerfile MySQLのDockerfile
│ │ └── my.conf mysql 設定ファイル環境立ち上げるときにコンテナにコピーされます
│ └── nginx nginxコンテナ(nginxの環境構築設定ファイル)
│ │ ├── Dockerfile nginxのDockerfile
│ │ └── default.conf nginx設定ファイル環境立ち上げるときにコンテナにコピーされます
│ └── phpmyadmin phpMyAdminのデータが永続化される場所
└── docker-compose.yml 全コンテナの一括管理をするDockerの設定ファイル
1.Laravelの設定ファイルでMySQLの設定値を変更する
LaravelのTOPにある「.env」ファイルを開き以下の値を各変数に設定してください
念のため例として1を書くと「DB_HOST=mysql」という風になります。
1.DB_HOST
mysql
※docker-compese.ymlのDBのサービス名。今回はmysqlになります。
※dockerで立ち上げてるのでdocker-compese.ymlのDBのサービス名が自動でコンテナの内部IPに変換されてつながる仕組みです
2.DB_DATABASE
database
※docker-compese.ymlのMYSQL_DATABASEで設定した値です。
3.DB_USERNAME
user
※docker-compese.ymlのMYSQL_USERで設定した値です
4.DB_PASSWORD
password
※docker-compese.ymlのMYSQL_PASSWORDで設定した値です。
2.LaravelでDBに繋がるか確認
Dockerのコマンドでコンテナの中に入り、その中でLaravelのコマンド実行し、DBが動いているか確認します。
1.コンテナ内のLaravelにコマンドではいる
docker exec -it php bash
※bashを起動します
※ -it はインタラクティブモード(対話モード)で動かすオプションです
2.php artisan migrateが動くか確認
php artisan migrateはDB操作のLaravelのコマンドです。
なので、これでエラーが出なければOKということになります。
1.テーブル生成
php artisan migrate
2. テーブル削除
php artisan migrate:rollback
さいごに
今回はこれで完了です。
次回は7「phpMyAdmin表示確認」を行います。
全体の流れとしては、大きく以下のようになっています。
- Docker Desktopインストール
- ローカルに作業フォルダを作成
- Dockerの設定ファイルを作成
- Laravelをコマンドでインストール
- dockerでコンテナ(機能)を起動+Laravel表示確認
- LaravelのDB設定、確認
- phpMyAdmin表示確認
- 出来てる環境の確認